こんにちは!今回のブログ担当は柔整師の相川です!!
秋になって昼間の暑さも一段落して、心地よい晴天の日も増え、何をするにも過ごしやすく、いい時期になってきました。
「スポーツの秋」や「行楽の秋」、「食欲の秋」、「芸術の秋」などと言われるこの季節を、コロナ対策にも十分に気をつけながら、楽しく有意義に過ごしたいですね。
そのためには秋特有の自然環境の変化にきちんと対応しながら、体調を崩さずにしっかりと乗り切るための〝意識や備え″を、常日頃から心掛けておきたいですね。
秋という季節は、気温の低下とともに湿度も低くなってきて、空気がとても乾燥してきます。
そのため、体の中で空気を取り込む役目を担う「肺」を中心とした鼻・口・喉などの、いちばん最初に外気に接する肺系統が、この乾燥により潤いを失ってしまい、さらには冷気も重なって、風邪やアレルギー性の鼻炎、気管支炎、喘息といった病気にかかりやすくなります。
また、この「肺」と経絡(栄養物質と代謝物質の通り道)を通し密接に繋がっている「皮膚」も大きく影響を受けます。
鼻や口と同様に最初に外気に接する「皮膚」は、夏の暑い時期には毛穴を開き、皮膚呼吸や汗で、老廃物を代謝したり肌を潤したりしていますが、秋に入って寒くなると毛穴がキュッと閉じて、外気による外からと、肺系統などによる体内からの、両方の乾燥をうけて潤いを損ない、カサカサの肌荒れ、皮膚炎、じんましん、老人性の掻痒症等の症状を起こします。
そして、五臓六腑の中で「肺」と表裏の関係にあり、経絡でも密接に繋がっている「大腸」もまた、潤いが不足がちになり、便秘、痔、大腸炎などの症状が、普段に比べ増えてきます。
こうした乾燥により、「肺」やそれに付随した器官の働きが弱まると、漢方でいうところの体の中の「気・血・水」といったエネルギーや栄養物質の巡りが滞ってしまい、結果的に免疫力や抵抗力の低下を起こし、先に述べた風邪はもちろんのこと、インフルエンザやコロナのウイルスにも罹患しやすくなってしまいます。
以上のような、秋に起こりやすい病気や症状の予防・対策としては
1. 軽いウォーキングなどの心地よい程度に継続できる運動や、日々、適度に体を動かすことを心掛ける(基礎代謝を上げ、血流を良くして免疫力を維持する。そして肺機能も高める。しかし、運動もやり過ぎは逆効果。スポーツの秋も、体力に応じてほどほどに。)
2. お風呂に入る習慣をつける(適度な温度で、リラックスしてゆっくり入ることにより、上記の軽い運動と同様に、血流を良くして免疫力や内臓機能を高めてくれる。また秋に多いメンタル疾患の原因となる自律神経のバランスも整えてくれる)
3. 外出時の気温に合わせた衣服の調節(秋の風による冷えや乾燥から体を守る)
4. 睡眠の取り過ぎに気をつける(長時間横になっていると深い呼吸がしづらくなり、肺に負担がかかる。できるだけ早寝早起きで体のリズムを整える)
5. 梨・ぶどう・柿といった果物や、きのこ・れんこん・芋類といった野菜など、この秋の季節に旬のものを食べて肺を潤す
などの項目が、肺や体全体を冷えや乾燥から守ることを中心にあげられます。
中でも5番目の食養生に関しては、昔から「医食同源」や「薬食同源」といった言葉があるように、この食欲の秋を元気に乗り切るための、欠かせない重要な対策の1つです。
特に旬の果物である「梨」はおすすめの食材で、肺を潤し全身の水分を補い、咳や痰、喉の痛みをやわらげ、利尿作用でむくみも解消します。(ただ食べ過ぎは体を冷やすので禁物)
健康を保って秋も楽しみましょう!!!!